2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ぜんぜん知らんかった。 ノルウェーの織物について、なにか知っていますか? 私、ぜんぜん知りませんでした。 Sissel Blystad(シセル・ブライステッド)さん。 彼女は、1944年にノルウェーのオスロで生まれました。 1970年から、テキスタイル(織物と染物)…
ディティールがわからなくなるほどの黒。 Kerry James Marshall(ケリー・ジェームス・マーシャル)の絵は、とても「平面的」です。 平面的って、変な言葉ですよね。 ペラペラな紙や、布に描いている絵なんだからあたりまえですよね。 でも、絵の中にも、立…
惚れ惚れするわ。 Zanele Muholi(ゼイル・ミュホリ)は南アフリカの写真家です。 彼女はレズビアンの黒人女性を被写体に写真を撮っています。 LGBTという言葉がいろいろなところで聞かれるようになってしばらくたちます。 10年ほど前に比べると、性的マイノ…
軍人にしか見えないアーティスト(平和主義者) 数百年後の市民たちが、今の時代をふりかえったときには、たぶんこんな風に表現されると思います。 2000年初頭は、テクノロジーのカンブリア爆発と呼ぶにふさわしい。 通信インフラが世界中に行き届き、コンピ…
アーティストの社会性。 浮世離れの極地にあるのがアーティスト。だと思われているふしがあります。 ノーノーノー。 古代から、優れたアーティストは社会の中でしっかりと表現活動をおこなってきました。 もちろん中には、ゴッホやヘンリー・ダーガーなど、…
ハッピーバースデイ!! 1日遅れましたが、誕生日おめでとうございます!! 1881年の10月25日にスペインのマラガで生まれたピカソ。 ピカソ以前と以後では、美術の幅と深さが大きく変わっています。 ピカソが宇宙のように広げた「美術」という舞台のうえで、…
今日は Nina Canell(ニナ・カーネル)な気分。 何度でも言いますが、美術は、見えないものや、見えにくいものを、見えるようにする方法です。 ニナは、「エネルギー」と、「エネルギーの変化や伝達」を見えるようにしたい! と強く思いました。 なんでやろ…
フィ、フィ、フィックション!! 失礼、くしゃみです。 本日も「Power 100」にランクインしたアーティストの作品を。 彼の名は WALID RAAD(ワリッド・ラード)。 1967年にレバノンで生まれ、ニューヨークの美術大学で学び、現在もニューヨークを拠点に活動し…
人類滅亡。 恵比寿にある「東京都写真美術館」にて開催中の「杉本博司 ロスト・ヒューマン」というショーに行ってきました。 topmuseum.jp 杉本さんは、1948年に東京に生まれ、立教大学を卒業後にロサンゼルスの美術大学で写真を学び、ニューヨークを拠点に活…
アナログの境地。 引き続き「Power100」にランクインしたアーティストについてです。 昨日は、デジタル世代の申し子のようなアーティストでしたが、今日はまったく正反対のアーティストを。 彼の名は William Kentridge(ウィリアム・ケントリッジ) ランキ…
デジタルの申し子。 昨日も書いたように「Power 100」というアート業界のランキングが発表されました。 そのランキングの50位に、1982年生まれの若いアーティストが入りました。 名前は Ed Atkins(エド・アトキンス)。 ロンドンで生まれ、今もイギリスを拠…
食物連鎖の頂点へ! 「Power 100」というランキングがあります。 「ArtReview」という美術の雑誌が、アート業界全体への影響力をランキングにして発表しています。 本日、2016年のランキングが出ました。 こちら→Power 100 / ArtReview 細かくはあとでまた書…
「君の名は?」 「Dionisis Kavallieratos」 「でぃ…でぃおに…?」 「Dionisis Kavallieratos」 「ディオニシス・カバリエラトス」 「NAI」 「読みにくい名前だね。古代の人のようだ…」 本日はディオニシス・カバリエラトスです。 なぜなら、私、先日やっと…
マヤ・リンは中国系のアメリカ人です。 父親は陶芸家、母親は詩人、ついでに叔母は中国で最初の女性建築家と言われる林徽因です。 この両親は、毛沢東の実験掌握と時をおなじくして中華を離れ、アメリカのオハイオ州で暮らしはじめます。 芸術家が生きにく世…
青い芝生! 澄んだ空気! 気持ちがいいなぁ! …あれ? あそこに、なにかいるぞ?? あれは…リスちゃんかな!?!? やっぱり! リスちゃんだ! ん?? リス…ちゃん?? は? 誰だし? こんにちは。 本日は静岡県の「クレマチスの丘・ヴァンジ彫刻庭園美術館…
生きている!! 銀座の4丁目に宝石箱のようなビルが建っています。 高級ブランド「エルメス」の銀座店、「メゾン・エルメス」です。 この建物の8階はアートギャラリーになっています。 天井の高い贅沢な空間には、世界で活躍するアーティストの作品が設置さ…
ふざけてはるわ〜。 本日は、丸の内の出光美術館にて「大仙厓展 ー禅の心、ここに集う」を見てきました。 最高でした。 仙厓さんは江戸時代中期の1750年に美濃で生まれ、若い頃から寺で修行し、なかなか立派な坊さんになりました。 当時の坊さんは、仏教の教…
最先端の科学力ぅぅぅ!! リリアン・シュワルツというアーティストがいます。 1927年にアメリカで生まれ、世界ではじめてコンピュータを使用したアーティストとして、美術の世界のみならず、科学の世界でも尊敬をされているアーティストです。 大恐慌の時代…
瞬間型アーティスト。 本日はKevin Beasley(ケビン・ビーズリー)さん。 1985年にバージニア州のリンチバーグというところで生まれたアーティストです。 今日は短めでいきます。 なぜなら彼は瞬間型彫刻アーティストだから。 美術は、目に見えないものや見…
美術品って高すぎる 先日のびじゅツアーで、参加者の方々から最も多く出た質問は「どうして美術はこんなに高いの?」ってことでした。 確かに高い。 最近は高すぎて、話題のアーティストは美術館の予算での購入が難しくなってきています。 美術品なのに、美…
アレッポ。 おそらく、現時点で地球上でもっとも破壊活動が行われている場所はシリア第2の都市アレッポです。 10月8日に、国連安全保障理事会が開かれ、ロシア軍とアサド政権軍による空爆の停止決議を採決しましたが、合意にはいたりませんでした。 アレッポ…
今年もターナー賞は盛り上がっています。 イギリスにターナー賞というアートのコンクールがあります。 イギリスでターナーといえば、19世紀を代表する画家「ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー」です。 そのターナーのように、世界的に活躍するイギリ…
建築家はずるい。 われわれ彫刻家は声を大にしていいたい。 建築家はずるいです! 彫刻って、いろいろな美術の中でも「かっこいい」と言われることが多いんです。 というか、かっこいいんです。 肉体を使って、むちゃくちゃ重くて硬いもののかたちをゴリゴリ…
昨日は「びじゅツアー」の日でした。 手づくりの旗をつくってお出迎え。 「びじゅツアー is Here」 韻をふんでみました。 品川駅の時計の前に集合。 10名を超えるみなさまに、オンタイムで集合いただき感謝です。 品川駅から品91のバスで「天王洲橋」まで。 …
フォーエバー仏教。 突然ですが、鈴木大拙さんという仏教者を知っていますか? 私、知りませんでした。 不勉強でホントすみません。勉強します。 本日は、Agnes Martin(アグネス・マーティン)というカナダで生まれたアメリカの女性アーティストなのですが…
アメリカン!!! まだまだアメリカにはドリームがあるようです。 この地味な青年。 名前は Ryan Trecartin(ライアン・トゥリカーティン)。 1981年にテキサスで生まれたアーティストです。 なんだか知らないけれど、幼いころから「パフォーマンス」が大好…
女性、それは謎。 今、アジアで最も注目されるアーティストのひとりがマリア・タニグチです。 タニグチという姓から日本人との関連が予想されますが、本人は生粋のマニラっ子(そんな言葉があるか知りませんが)。 今も、生活と作品制作の中心はフィリピンの…
自己表現で飯は食えない。 それはその通りで、いきなり知らん奴に「これが本当の僕だよ」って言われたら、引きますよね。 関心を持っていない人間の内側なんて、ちょっと気持ちわるいです。 でも、彼の自己表現は、多くの人に絶賛されています。 彼という人…
今日は、わかりやすい!って言わせます。 本日はTauba Auerbach(トウバ・アウエルバッハ)さんです。 1981年にサンフランシスコで生まれた女性アーティストです。 本日の1品は、「Untitled (Fold)」というこちらの作品です。 うん。まぁ、きれいだけど、な…
パワープレイが過ぎる! 褒め言葉です。 本日の1品は、フランス人アーティスト Pierre Huyghe(ピエール・ユイグ)の「Untilled」(無題)です。 横たわった女の人の頭に、蜂(ミツバチ)がたくさんついています。 この蜂、生きています。 というか、この彫…