くま美術史

くま美術店の公式ブログです。するりとわかる美術史や、笑える美術の展覧会情報などをお届けしていきます。公式販売サイト「くま美術店」http://kuma-bijutsu.jp/

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

野菜の日【1日1品】

8月31日。 今日が、なんの日か知っていますか? 8、3、1 そう。野菜の日です。 うちのおじいちゃんおばあちゃんは生粋の農民だったため、春はふきのとうの芽吹きで始まり、田植えをし、ジャガイモや、トマト、ナスにとうもろこしなどを家の前の田畑で育てる…

ハーブ&ドロシー【1日1品】

「ハーブ&ドロシー」という映画を見ました。 すごく素敵な夫婦のドキュメンタリー。 こんな映画です。 ハーバート(ハーブ)・ヴォーゲルは、郵便局員として働いていました。 ドロシー・ヴォーゲル(女性)は、公立図書館の司書として働いていました。 2人…

ニューヨークに人口な滝【1日1品】

台風が来ますね。 これだけ文明が進んでも、強い風と雨にが降れば、命の危機を感じます。 社畜のみなさんも、ぜひ甘くみずに、雨が降ったら休んでください。 2016年にもなって、自然なんかに負けるかよって思う瞬間もありますが、ふつうに負けます。 深い山…

【工作の時間】宇宙へ行く乗り物【1日1品】

六本木の森美術館でやっている「宇宙と芸術展」に行ってきました。 宇宙と、芸術。そんなん絶対面白いやんってやつです。 おもしろかった!! まず、大学の時に講師で来ていらした北山善夫せんせい様様のドローイングに始まり、曼荼羅あり、ニュートンの初版…

月の光さす菩薩さま【1日1品】

今から15年前、確か高校2年生の夏休みだったと思います。京都に行くことはかっこいいこと! と思い立ち、ひとりで京都、奈良に行きました。 東京まで電車で行き、そこから夜行バスに乗る予定だったのですが、私は時計を見るのが苦手で。また、東京という環境…

「間」って結局なんなのさ【1日1品】

紐です。 紐が、天井から床まで伸びて、床を這って、また、天井まで上っています。 フレッド・サンドバックの作品。 このシリーズはすべて「untitled」というタイトルがつけられています。直訳すると無題ですね。 最初にこのフレッド・サンドバックさんの作…

アーティストは金稼げ【1日1品】

「シン・ゴジラ」、見ました。 遅ればせながら、昨日の夜に見ました。 心に響きまくりで、揺さぶられるままにいろいろな感情が押し寄せています。グワッと。 いろいろな感想はあるのですが、やっぱりこれだけは言いたい。 庵野秀明……すげえよ、あんた。すご…

アイデアマンはリスキー【1日1品】

最近よくプールにいきます。 私のパートナーが泳ぐことにハマり、1週間に1度は泳がなければならないという謎の使命感につき合っています。 もともと彼女は泳げなかったのですが、数回通ううちに、25メートルのプールはなんなく往復できるようになりました。 …

正しい美術の見かたと、感想の表し方【1日1品】

美術は主観で見て、主観で語った方が絶対におもしろいです。 「あら~」「ええですよね~」「きれいですよね~」「タッチがね~」「ほんまですね~」 こういう慣れあいの感想は悪です。 では、どう楽しんだらいいかというと 誠太郎「これ最高だな!」 妙恵子…

盲導犬のモナミ【1日1品】

三軒茶屋の「るくぜん」という薬膳料理のワークショップに行ってきました。 luxen.jp 世に薬膳料理は数あれど(知らんけど)、ここのワークショップはひとあじ違います。 まず、オーナーの難波さんは、目が見えません。なので、盲導犬のモナミさまといっしょ…

普通のおじさん【1日1品】

私が、すばらしい作品をみたときの反応は「すげー! 鳥肌!」もしくは「口惜しい」のどちらかです。 口惜しいんですよ。 あまりにもいいものを見ると、そこに辿り着けていない自分が口惜しい。 こいつのセンスが恨めしい。 なんとなく自分がイメージしていた…

鉛だけど、よく見たらレバー【1日1品】

「ドクロ」がモチーフの絵画はたくさんあります。 中でもこれよ。 数あるドクロ絵画の中でも、これは傑作。 マルレーネ・デュマスのこの作品。 「Skull of A Woman」 これに匹敵するドクロ絵画となると、伊藤若冲か、曾我蕭白ぐらいじゃないかしら。 デュマ…

霊だってアート【1日1品】

先日、瀬戸内海にある「直島」に行ってきた。 「瀬戸内国際芸術祭」というお祭りを見に行くためだ。 直島では、地中に埋まった「地中美術館」や、「ベネッセハウスミュージアム」などの美術館があり、いつでもすばらしい作品を見ることができる。 だのに、こ…

18のころ、モネに出会えて今も幸せ【1日1品】

2003年、大学1回生の秋、オープンしたばかりの「森美術館」に行った。 今思うと豪華な幕開けの展覧会で、世界の最前線で活躍するようなアーティストの作品が集まっていたが、当時はよくわからなかった。 大学に入りたての18歳には、世界で活躍するアーティス…