トマス・ラファ【昨今のアートワールド】
今、アートの最大のテーマは「社会」です。
多くのアーティストが、社会という、どこにも存在せず、見えないものを、なんとかみえるかたちにしようと奮闘しています。
その中のひとり。Tomáš Rafa(トマス・ラファ)というアーティスト。彼は、ヨーロッパの一部地域を映像に撮るというものすごくダイレクトな手段で、社会を表現しています。
この画像は、映像作品の一部です。ポーランドの首都ワルシャワの通りを、独立記念日に過激なナショナリストが赤い煙を撒き散らしながら歩く様子です。彼らの主張は、反イスラム。
皮肉なことに、ファシズムに似た愛国の運動が、ポーランドで行われています。
ただ、一方で、この更新へのゲイの権利や平等を訴える行進も行われ、強い2つの主張がぶつかる様子が記録されています。
でもさ、本来、主張なんていうのは2つどころではなくて、同じ地域内であったとしても数百数千といろいろな主張があるはずなんです。多数の人が、同じ主張を繰り返すことそのものが、すでに異常な状況です。
全編見たい方はこちら。