フリーズ・アカデミー【昨今のアートワールド】
「FRIEZE」という美術の業界誌があります。
この雑誌、雑誌としても有名なのですが、実際のアートを売りに出すことでも有名です。
毎年、「Frieze Art Fair」という美術の即売会をニューヨークとロンドンで大々的に催し、各国からわんさかコレクターや観光客がおしよせます。
また、美術のコンペティションも企画して優秀な若手の発掘にも精力的。
情報屋なのか、イベント屋なのかわからないのが特徴の会社です。
この「Frieze」さんが、最近つとに力を込めているのが「Frieze Academy」
キュレーターを育てるプログラムです。
キュレーター。
日本語でいうと、学芸員。
美術館などに所属し、企画展に出す作品や、コレクションする作品を選んだり、研究したり、適切に保存したりするのが仕事です。
高度に専門性を求められる、重要な仕事です。
この人たちがしっかりしてくれないと、いいものが世に出なかったり、後世に伝わらなかったりという弊害がいろいろ出てきます。
育てるの超大事。
しかし、それを業界誌が率先してやるなんて。
懐がふかいなぁ。