くま美術史

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アーバン・ライト【昨今のアートワールド】

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この等間隔に並んだおびただしい量の電灯は、1946年にアメリカで生まれたアーティスト Chris Burden(クリス・バーデン)の「Urban Light」という作品です。

 

この作品は、幻想的で、シックで、大人な雰囲気。ですが、クリス・バーデンと言ったら過激なパフォーマンスでその名が知れ渡っています。フォルクスワーゲン・ビートルの上で手に釘を打ち付けてみたり、ギャラリーの隅っこに喋ることもなく22日間ずっと居続けたり、何してんだっていう作品で有名な方です。

 

使われているライトは全部で202本、1920〜30年代に作られ、かつて南カリフォルニアの街を実際に照らしていたものです。ほとんどをバーデン自信が7年かけて収集し、修復、設置しました。

 

こんなに綺麗なインスタレーションなのに、アーティストの狂気そのものに見えます。

 

本日のまとめとしては、人間の狂気は美しく、とても面白いっていうことです。雑ですが、そういうことが言いたい。