プロの画家ってうまいのね【1日1品】
顔が小さく、手が大きい。
Njideka Akunyili Crosby(ジデカ・アクーニーリ・クロスビー)は、1983年にナイジェリアで生まれました。
今はロサンゼルスを拠点に活動をしています。
作品の特徴は大きくわけて3つ。
まずは「家」の様子を描くこと。
この「家」は、ナイジェリアとアメリカの関係性や、両国間の「動き」を表しています。
2つ目は、ナイジェリアの情報が書かれた雑誌やチラシなどを、絵の中にコピーしていること。
3つ目は、とにかく絵がうまいこと。
上手すぎるんです。
まぁ、とにかく見てみましょう。
アメリカや、イギリスの名だたる美術館がコレクションしている彼女の絵を。
本日の1品は「Her Widening Gyre」
ベッドに飛び込んだ黒人の女性が、裸の白人の恋人にキスをしている様子です。
服や、ベッドの柄をよく見ると、いろいろな写真がコピーされて、その上に色を塗って絵が描かれていることがわかると思います。
しかし、これ。
無茶な構図で、複雑なポーズの2人をさらっと描きすぎ。
うますぎる。
ちょっとこっちも見てください。
これ、本当にすごい。
手前の女の人。この人の重心と、ソファの沈み具合、足の組み方。
うますぎる!
人物の距離感もすさまじい!
昨日は、子どもの見ている世界の素晴らしさを書きましたが、本日はプロの画家の持つ最高峰の技術を! 見て!
静かで、洗練された文化が交じり合っているひとつの家庭のかたちを描ききっている。
この画力がないと、まるで伝わらないだろうな。
この雰囲気は。