深くてゆったりな黒人の絵【1日1品】
ドープでかつチルな感じ。
ついこの間「人種差別とか黒人の問題とかはよくわからん」ということを書きました。
今もよくわからないんですが、わからないことを調べるのはとっても楽しいことなので、少しだけアメリカの若手黒人アーティストについて調べてみました。
ちょうどアメリカで「National Museum of African American History and Culture」というとにかく名前の長い美術館がオープンするので、なんかかっこいいアーティストいるかなぁ程度で調べていたら、いました!!
1989年にコロラドのデンバーで生まれた女性アーティストです。
この時代に(この時代だから? )めずらしいのストレートな「絵」です。
巨大画面に油絵の具でグワッシグワッシと描いています。
モデルはいつも彼女に近しい人だそうです。
この緑の男性は恋人だったようで。
ともに暮らしながら、何百枚も写真を撮り、イメージを膨らましながら絵を描き始めまるそうです。
たぶん描き始めたらわりと早く完成すると思う。
なんかこの絵は「肯定感」にあふれていていいなぁと思っています。
けっこうグロテスクな画面のはずなのに、モデルの男性の顔がとぼけていて、横にある冷蔵庫やオーブンが丁寧に描き込まれているところに親密さが溢れている感じがいい。
ふわふわ感もある。
なんや、やっぱりアメリカの黒人の人たちもふつうに暮らしながら、ゆるっとしとる瞬間がいっぱいあるんやなぁ。
そんなん当たり前なんだけど、そういうのがきちんとわかるってあんまないし、やっぱり好きな絵だな。