月の光さす菩薩さま【1日1品】
今から15年前、確か高校2年生の夏休みだったと思います。
京都に行くことはかっこいいこと! と思い立ち、ひとりで京都、奈良に行きました。
東京まで電車で行き、そこから夜行バスに乗る予定だったのですが、私は時計を見るのが苦手で。
また、東京という環境に舞い上がり、東京駅に着いた瞬間、山手線というものに乗ってみたいという衝動にかられ。
夜行バスを乗りすごしました。
でも、半べそかいて窓口に行ったら、無料で次の便にまわしてくれました。
センキュー、JRバス。
朝、京都に着いたらそのまま奈良へ向かいました。
とりあえず東大寺に行こうと、JR奈良駅から歩き出し、興福寺を越えると「奈良国立博物館」があり、じゃあ入るかと、気軽に立ち入ってからの衝撃。
月光菩薩がボーッンと立っていました。
わたくし調べでは、日本で3本の指に入る仏像様です。
奈良時代に、塑造、ようするに粘土ででつくられた仏像で、日光菩薩、不空羂索観音、そして月光菩薩の3人トリオのうちのひとりです。
仏教的な背景は置いておいて、見た目のよさをとにかくお伝えしたいのですが。
まず、全体がふっくらとしています。
だらしないふっくら感ではなく、パンとハリのある、シャープさすら感じる、かといって硬くはならない、柔らかいけどハリのある絶妙のふっくら感です。
中村静香ですね。
グラビアアイドルの、中村静香。
ゴッドタンでの「飲みかわ選手権」でも圧倒的にかわいい中村静香です。
中村様も、ふっくらとした中に、ハリがある最高な感じですが、月光菩薩もまったくまったくそんな感じ。
ちなみに横に置かれた日光菩薩は、もうすこしふっくら感が強かったので、篠崎愛だと思っていただいて間違いないです。
どちらがいいとかではないのですが、本日の1品は中村静香さんこと、月光菩薩でしめさせてください。
ご静聴ありがとうございました。