ユストゥスといく銀座メゾンエルメス【びじゅツアー番外篇】
私の彼女の友人ユストゥスが、ドイツから日本に遊びにくるというので会ってきた。
ユストゥスが「そばを食べたい」というので、じゃあ銀座にということになり、ついでにアートギャラリーに連れていった。
ヨーロッパ人なら美術は好きだろうとおもったが、それはそれで差別的な考えだなとおもう。
ヨーロッパ人にも、美術に興味のないやつはいて当然だ。
日本人に、歌舞伎がきらいなやつがいるように(私です。あんな腐れ芸能、なにが面白いんだ。 能と狂言見ようぜ! )。
入ったのは銀座4丁目に君臨する「メゾン・エルメス」の8階にあるギャラリー。
今はローラン・グラッソというフランス人の個展を開催中。
タイトルは「Soleil Noir」で黒い太陽という意味らしい。
はじめに言っておくと、この展示はぜんぜんおもしろくないです。
英語をしゃべっていないのに、英語版の説明文をわたされて憤慨するユストゥス。
「日本語しゃべれるのに! 」って怒っていたが、
「しゃべれるけど、読めないでしょ? 」といわれると、
すなおに「うん」といっていた。
かわいいロン毛だ。
幸いにもユストゥスはアートが好きなタイプのドイツ人だったようで、わりと楽しんでいた。
ただ、私はぜんぜん面白くない。
なんだこの展覧会。おもしろくないぞ!
ユストゥスはアートを楽しみつつ、今日のTシャツが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」であることなどを教えてくれる。
彼はすこしオタクもはいっているのだ。
静かなギャラリーでしゃべりまくるユストゥス。
そうなんだよね。
ヨーロッパでも、アメリカでも、みんなギャラリーではよくしゃべるんだよね。
なんで日本は静かにしましょうみたいになっているんだろう。
ただ、あいかわらず展示はつまらない。
しゃがみこんで絵を見るユストゥス。
「フランスとドイツは仲悪いんでしょう? 」と聞くと
「東アジアよりマシだ」といわれる。
ドイツ人のくせにユーモアのセンスがあるやつだ。
このあと、そばを食べにいき、もうふたつほどギャラリーをめぐり、お茶をして解散。
最後はすっかりなかよくなって、銀座のど真ん中で、動物の鳴き声のマネをしていた。
特にサルの鳴き声は日本人とドイツ人でそうとうに差があり、面白かった。
ユストゥスはサルの鳴きマネがとてもうまかった。
今回の展示がつまらなかった要因としては
説明が不足しすぎていて、作者が、どんな境遇から、なにを考えて、これを作ろうと思ったのかわからない。ということがある。
ちゃんと説明をしましょう。