アート・エデュケーション【昨今のアートワールド】
アメリカの美術館に行くと、なにが一番羨ましくなるかって、この光景。おおきな美術館では、いつでもこんなかたちで、小学生ぐらいの集団がおおきな絵の前でワイワイやっています。発言はひとりひとり自由に。先生は、誘導するようなことを言わず、ひたすら子供たちの発言の意図をきちんと汲み取り続けます。
そのため、欧米の人たちにとって美術館は自由なコミュニケーションの場となり、大人になってからもリラックスして楽しむことができ、アートが身近なものになっていきます。
これが日本だったら。
まず、整列をさせられるでしょう。座るときには体育座りでしょう。全員が、同じ方向を向くことを強要されるでしょう。勝手な発言なんて許されません。ややおおきな声でしゃべろうものなら、「美術館は静かにするところだ!」と叱責されます。一番大事なのは、他の鑑賞者に迷惑をかけないことと言われます。先生から、「この絵はこういう絵ですよ」と指導され、後日それが理解できているか作文を書かせて判定されるでしょう。
そのため、美術館は窮屈で退屈で意味がわからず、なんの楽しみも見出せない、自分とは関係ない場所となります。
学校なので、生徒指導的なことも必要になってくるというのもわかります。で、あれば。生徒指導がしたいのであれば、美術館になんて来ないでくれ! 辛い思いを植え付けるぐらいならば、美術なんて言葉を知らずに、大人になってから新鮮な気持ちで接するべきものとして扱ってくれ! 頼むから、日本の美術教育を早く無くしてほしいです。
ロックの授業がないんだから、美術の授業もやらないでください!!
大人になってから、新鮮な気持ちで出会ってほしいな。
インド・アート・フェア【昨今のアートワールド】
インドのニューデリーでアートフェアをやっているそうです。この倉庫にぎっしりとギャラリーがブースを構え、イチオシのアーティストの作品をならべてその場で商談がはじまる。お祭り感がとまらない。わくわくします!!土曜日には、アートレビュー誌が取り仕切り、テクノロジーとアートを語る対談が開かれるそう。IT大国インド、そして、ワールドで活躍するアーティストを多数輩出するインドらしいテーマ。見に行きたい。
アジアのアート市場は、中国を筆頭に広がり続けています。インドも、中国に次ぐ人口と、IT方面の大活躍で多くの富と知識が流れ込み、アートマーケットも拡大中。アートの中心がヨーロッパからアメリカに移って60年あまり。今、アートの中心はアジアに移ろうとしているのかもしれない。
なのに、私は停滞中。日々は楽しいし、やらなければいけないこともたくさんあるのにな!!
インドへでも行ってみるか。
シー・オブ・ペイン【昨今のアートワールド】
Raúl Zurita(ラウル・フリッタ)というチリ生まれの詩人の作品。コンクリートの部屋の壁に大きな白いキャンバスが8枚かかけられ、彼の詩がプリントされています。それを見るためには、水の中に入り、膝の上まで濡れながら進まなけれればいけません。未だ続くシリアの戦争と、大量に発生している難民を想ってつくられた作品です。タイトルは「Sea of Pain」。痛みの海。
トランプは、難民を排除するように動きました。いわゆるグローバルな企業はこれに猛反発。そりゃあそうです。スタッフが、出張から戻ろうとしたら国に入れないって。昨日まで普通に一緒に働いていた仲間が、いきなり国に入ることもできなくなるなんて異常です。
でもさ、日本はそもそも難民が滞在できる環境がありません。ずっと前から、入国すら難しい。これって、異常なことなんだなって気づくきっかけをトランプは与えてくれました。オッケー! もう、彼の大統領としての功績は十分。やっぱり、多様性は必要。それがわかっただけで、アメリカ国民は彼を選んだ価値がある。だからそろそろ引退して、南の島で勝手に鎖国でもしていてほしいものです。私、アメリカに住みたいから、彼がいると不都合が多い。
バーチャル・リアリティ・カウズ【昨今のアートワールド】
まぁー、VRは急拡大していきそうな勢いがあり、あらためて人間って目で物をみる生き物なんだなと感じます。
でも、ここまでまわりの情報をシャットダウンして、視覚だけで何かを伝えていくっていうのは、リアリティといいつつ、どこまでがリアルなのかわけわからんなと思います。
まったく反対はせず、むしろVRのコンテンツが増えることは大賛成ですが、ここまで目に特化させるってちょっと不思議な感覚。これは、リアルを追求する装置ではなく、今までに人間が経験したことのないまったく別の感覚でものを見る装置なんだろうなと思うんですわ。
言っていることわかります??
つまり、目は、人間にたくさん付いている感覚器官の中では特別なものであるけれども、でも、われわれは目だけでものを見ているわけではないので、このグラスの向こう側に映るものは普段生きている世界とは別の何かなんだと思うんですわ。
絵と同じかな。
洞窟に、壁画を描いていた祖先たちが、絵から受け取った不思議な感覚と、今、VRでわれわれが感じる感覚はとっても似ているはず。なにかを限定して切り抜いて加工することは、魔術的な現実の増幅装置。
つまり、今後のコンテンツに期待。
エロいのは、大歓迎。
イギー・ポップ・デッサン【昨今のアートワールド】
ヒッコシ・サギョウ【昨今のアートワールド】
ただいま引っ越し作業中〜
我が家も今、こんな感じ。
なんにも展示されていない美術館は、やっぱりひたすら地味。
照明もセッティングされていないので、ただの作業場って感じ。
こういう場所はワクワクしますよね。
それにしても、引っ越しは大変。
以外にたくさんのものに囲まれているんだなと、ちょっと反省。
着ない服は、盛大に捨てました。
どうでもいいんですが、こんな内容のない文に、「昨今のアートワールド」とか大仰なタイトルをつけていることに、背徳感を感じています。
ラウシェンバーグ・バーガー【昨今のアートワールド】
なんか、イギリスの国営美術館「TATE」が、明日の夜にイベントをするらしい。
アメリカを代表するアーティスト Robert Rauschenberg(ロバート・ラウシェンバーグ)にちなんで、みんなでバーガーを食べるんですと。
ビールも用意しているし、ベジタリアンも専用メニューがあるので心配しないでってことです。
ひとつ問題があるとすれば、このバーガーが、ぜんぜん美味そうじゃないところ。
いや、イギリスの料理はマズイマズイって言われるけど、実はそれほど不味くないのはしっています。
それよりも高い方が問題。
でも、これは、ちょっと不味そう。
そして、美術館でバーガー食うって、どんな企画だよ。
お近くに生きている方はぜひ。
ウタウ・ミュージアム【昨今のアートワールド】
ドイツ語すぎて何書いているのかまったくわからないんですが。
とにかく、ショーの片付けがひととおり済んだので、歌を唄っているようです。
美術館で、梱包された現代美術の前で、Mac bookを片手に、歌うオペラ。
素敵度数計測不能。
レン・リー【昨今のアートワールド】
香港の「Pearl Lam Galleries」で任日 (レン・リー)のショーが開かれるらしい。
これは見たい〜!
レンさんは、1984年生まれ。私とタメ。
蜂に作品をつくってもらうタイプのアーティストです。
バトル漫画でちょいちょい出てくる、蜂使いとか、蟲使いとか、そんなタイプ。
これ、ぜんぶ蜂が作ったんですよ。
60年代のポップアートは、アートを完全な「人工物」として表現してきました。
できるだけ既製品ぽく作るのが、当時の流行。
最近のアートは、できるだけ有機的な素材やかたちで作品をつくろうとする人が多い。
建築とかもそうですよね。
モダニズムで、バッキバキの尖った建築ばっかり作っていたのに、最近はぐにゃぐにゃの建築がどんどん増えている。
技術的な向上もあるんだろうけど、それよりも社会が求めているものの差が、アートとか建築に出てくるんだと思う。
みんな、疲れているんだろうね。
ゆるっとしたいんだ。
アイス・メリー・ゴー・ラウンド【昨今のアートワールド】
- 厚い氷の張った湖に行きます。
- 氷を大きな円形に切り抜きます。
- 小型ボート用のスクリューをセットします。
メリーゴーラウンドのできあがり。
ひさしぶりに書きますが、アートは、見えないものや、見えにくいものを、見えるようにする方法です。
この作品は
- 氷が水の上に浮いていること。
- 寒さとの楽しい付き合い方。
- 世界を変えるなんてすぐできること。
などを、見えるようにしています。
ちょっとした思考の転換で、世界はどんどん変わっていく。
変わっていくよー!!!