シー・オブ・ペイン【昨今のアートワールド】
Raúl Zurita(ラウル・フリッタ)というチリ生まれの詩人の作品。コンクリートの部屋の壁に大きな白いキャンバスが8枚かかけられ、彼の詩がプリントされています。それを見るためには、水の中に入り、膝の上まで濡れながら進まなけれればいけません。未だ続くシリアの戦争と、大量に発生している難民を想ってつくられた作品です。タイトルは「Sea of Pain」。痛みの海。
トランプは、難民を排除するように動きました。いわゆるグローバルな企業はこれに猛反発。そりゃあそうです。スタッフが、出張から戻ろうとしたら国に入れないって。昨日まで普通に一緒に働いていた仲間が、いきなり国に入ることもできなくなるなんて異常です。
でもさ、日本はそもそも難民が滞在できる環境がありません。ずっと前から、入国すら難しい。これって、異常なことなんだなって気づくきっかけをトランプは与えてくれました。オッケー! もう、彼の大統領としての功績は十分。やっぱり、多様性は必要。それがわかっただけで、アメリカ国民は彼を選んだ価値がある。だからそろそろ引退して、南の島で勝手に鎖国でもしていてほしいものです。私、アメリカに住みたいから、彼がいると不都合が多い。