ローガイ・ジャパン【昨今のアートワールド】
今や世界最高のアーティストと言われる中国人の「アイ・ウェイウェイ」が、ガラスの床の下にヒマワリの種を敷き詰めています。
ヒマワリの種は、中国人にとって、最も身近なおやつのひとつ。
世界最大の人口を抱える国で、この瞬間もポリポリと何億個ものヒマワリの種が食べられています。
話は変わるけど、昨日、ちょっとした展覧会のオープニングパーティーに行ったのですが、とてもがっかり。
公募型の展覧会で、その審査員の話を聞いて、私も少し話したのですが、審査員ども、マジ古臭い考え。
その審査員は「社会問題を、企業がビジネスの中で解決していく時代がやってくる」とか、言うのです。
もう来てるよ!!!
10年前ぐらいから、そう言われているよ!!!
世界だとグラミン銀行とか、日本だとマザーハウスとか、いくらでもそういう企業が大きくなっていっているよ!
今、起業をしようとしている人たちは、常識として「社会性」ということを考えているよ!
そして「グローバル社会の中でのさまざまな問題」とか言い出した!
そんなのない!!!
グローバルなんて、言葉があるだけで実際にはどこにも存在しません。
ローカルの集合を、「グローバル」って言っているだけ。
世界中が共通に抱える問題なんてひとつもありません!
だから難しいのよ。
アートの世界でなにかを評価する立場につくということは、時代の数歩先をあるいている必要があります。
そうじゃないと、本当にいいものを選べない。
時代遅れなレガシーの新聞記者がそういうなら仕方ない。
でも、アートの世界で人の作品を評価するなら、そういう言葉を使ってはいけないし、最新の情報をアップロードしつづけていただきたい!
「老害」という言葉を重く感じた1日でした。
頭悪すぎ。
それに比べて、アイ・ウェイウェイはヒマワリの種で中国の置かれた状況を表そうとしているのだから、すごく頭のいい表現だなと思うのです。