アートの世界にオートで組み込み【1日1品】
ぜんぜん知らんかった。
ノルウェーの織物について、なにか知っていますか?
私、ぜんぜん知りませんでした。
Sissel Blystad(シセル・ブライステッド)さん。
1970年から、テキスタイル(織物と染物)の作品をつくり始めます。
ノルウェーの中ではそれなりに人気があったようですが、世界的な舞台で脚光をあびるでもなく、ふつうの職人さんとして生活していきます。
なんですが、どうやら彼女は天才でした。
ここへきて、ニューヨークのギャラリーから熱いオファー。
作品がすごいわ。
テキスタイルって、こんなことできるんですね。
本日の1品はこちら。
でも、せっくだからもう1品。
美術のいいところは、ジャンルの壁があんまりないところです。
「これが美術だ! 」っていうものはなんにもありません。
その他の多くの「文化的なもの」は、伝統的な形式が決まっていて、そこの範疇にあるものを評価します。
歌舞伎座に、いきなりマイケル・ジャクソンを連れてきても、歌舞伎の世界では評価できないでしょう。
でも、美術は、どこかに面白くていいものがあったら、それを「新しい美術」と言い張って評価します。
だから、いっこうに色あせないし、衰退しません。
その、ふところの深さが、美術のいいところです。
シセルさんも、本人がどう思っているかはわかりませんが、いいものを作ってしまったが最後。
アートの世界にオートで組み込まれます。