くま美術史

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美術vs技術【1日1品】

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話題のVRじゃないぜ!

 

アートってなんのためにあるの?って質問は、とっても難しい質問です。

これだけ工業的な技術が進歩してくると、ものを作るのも人の手より工作機械の方が確かかもしれないし、魔法のような世界を映像で作り出す技術もどんどん進化しています。

Apple」とかほんともう……

見た目も美しいわ、中身も美しいわ、哲学もあるわと、ただの芸術です。

会社組織の皮を被った芸術家集団。それが「Apple」です。

 

もちろん「iphone 7」予約しました。

明日手に入る! 楽しみだなぁ。


そんな状況で、本当のところアートの価値ってなんなの?

実際、ひとりのアーティストが、「Apple」や「google」とクリエイティブ面で勝負して、勝てるの?って話ですよ。

 

勝ち負けはともかく、美術は今もずっと最先端だなって思っています。

 

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例えばこれとか。

八谷和彦の「視覚交換マシーン」。

このアイデアとか、とんでもなく突き抜けた「新しさ」と「おもしろさ」があるなと思います。

 

これは、ゴーグルをつけた2人が、見ている景色を交換する装置です。

ふつうは、AさんがBさんが向き合ったら、Aさんの目にはBさん、Bさんの目にはAさんが見えます。当然。うん。

ですが、この装置を使うと、Aさんの目にはAさんが映り、Bさんの目にはBさんが映ります。

わかりますかね??

 

Aさんがドドリアさんの方を見て、Bさんがザーボンさんの方を見ると、ふつうは、Aさんはドドリアさん、Bさんはザーボンさんが見えるところ、この装置を使えばAさんにザーボンさんが見え、Bさんにドドリアさんが見えるというわけです。

え? ザーボンさんは変身前なの後なの? じゃあ、フリーザはどこなの? って話ですが、こっちから言わせてもらうとギニュー特戦隊で1番の雑魚はジースなの?って話です。

いやいや、グルドグルドって言う人もいるでしょうが、グルトは時間を止めるというチート能力を持っているのに、ジースはボール遊びのあとで逃亡しているだけですよ。


はい!

とにかく、名前の通り、お互いの見ている景色を交換できる装置です。

 

今年はVR元年なんて言われて、CGでたくさんの新しい世界が生まれていますが、いやいや。

隣の人の見ている世界って、じゅうぶんバーチャルでリアルな、未知の世界だよねって思います。

 

でも、明日はiphone 7で遊ぶ予定の私。