ラリー・ベル【昨今のアートワールド】
Larry Bell(ラリー・ベル)というアーティストの作品です。60年代から活躍をはじめ、以後、40年以上アメリカを代表するミニマリズムのトップアーティストとして活躍していた方です。
60年ごろのアメリカは「ポップアート」の全盛期で、とにかく見た目に派手な作品が多く生まれていました。ある評論家は「刺激が視覚を圧倒する状況」と言っています。
その中にあって、ラリーさんは超シンプルな作品をつくりました。ガラスで囲まれた空間そのものを「作品」だと提示するとか。
今では現代アートの当たり前になっているような表現方法を、かなり早い段階で実践していたのがこの方なのです。
この絵も、今、見ても超かっこいい。価値観は、変わっていくことを前提に生きた方がよさそうです。