ソーシャル・アート・ワーク【昨今のアートワールド】
これ、いいね。
Doris Salcedo(ドリス・サルセド)という、女性アーティストの作品です。彼女は、コロンビアに生まれ、身近な素材を使って「多くの人の死や喪失」などをテーマに作品を作って来ました。
実際に、コロンビアはそれなりに治安が悪く、大量殺人や、大規模な犯罪が頻繁に起こっており、また、人種差別や、移民などの問題も多く、とにかくかなりハードな経験を作品にしているそうです。
私、思うんです。
最近、「社会性」というのがアートの業界で重要なテーマになって来ており、若い人たちもとにかく社会にある問題をテーマにすることが多くなっています。でも、本当の意味でソーシャルな作品を作れるのは、社会というものに不当に振り回された人だけだよなぁって思います。
自分自身の経験として得たものでないと、ここまでの作品はつくれないよね。
つまり何が言いたいかというと、日本にも、社会に振り回されている人生ハードモードな人って多くいると思うんです。まわりの大人に薬物中毒者がいっぱいいて、アルバイトした金を脅し取られて薬を買う金にされてしまうとか。そういう人、アートの世界においで。あなただけしか作ることのできない価値があるはずです。