読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

くま美術史

くま美術店の公式ブログです。するりとわかる美術史や、笑える美術の展覧会情報などをお届けしていきます。公式販売サイト「くま美術店」http://kuma-bijutsu.jp/

歌を歌いそうな名前のアーティスト【1日1品】

f:id:kuma-bijutsu:20161210012806j:plain

 

SONGSONG!!!


あ、名前です。

本日のアーティストさんは李松松(Li Songsong)という方です。

名前に「Song」がふたつも入っているのに、ミュージシャンにならずビジュアルアーティストになるなんて、不思議な縁ですね。


私は、最近、「ミレニアルズ」という言葉を覚えました。

意味は、アメリカ版のさとり世代(今の若い世代の総称)のようなことらしいです。

インターネットを使いこなし、独特の冷めた感じのする価値観を持った世代のようなことらしい。


ソンソンは1973年に生まれた、もう40を過ぎたおじさんですが、思想としてはミレニアルズ的です。

同じ世代の中国人アーティストの多くが、強烈な政治的な思想を表現していく中で、ソンソンはほとんど政治的なことを言おうとしませんでした。

むしろその作品は、政治的なものや、思想的なものから、そのイメージそのものを取り出して解体し、もう一度フラットに考えようというようなメッセージが込められています。


本日の1品は「Dog Walking」

 

f:id:kuma-bijutsu:20161210012820j:plain

 

1枚の風景が描かれた絵が、分割され、背景の色で分けられています。

風景自体はどこにでもあるもので、チョンチョンチョンという線でゆったりと描かれています。

何を描くかよりも、この単純な作業を繰り返して絵を描くことで、その途中に出てくる「ぶれ」のようなものを大切にしているそう。

本人曰く、「私の作品は、暴力と疲れが詰まった物語を、満面の笑顔で伝えているようなもの」と言っています。


別にそうは思わないけれど、落ち着いていてカッコいい絵だなという普通の感想が浮かびます。