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くま美術史

くま美術店の公式ブログです。するりとわかる美術史や、笑える美術の展覧会情報などをお届けしていきます。公式販売サイト「くま美術店」http://kuma-bijutsu.jp/

忘れちゃうことの悲しさと救い【1日1品】

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記憶って儚い。

 

起こったことは一定の時間が経つと忘れられます。

 

そういった、記憶が消えるってことの、寂しさだったり、反対に救い。

忘れてはいけない。

でも、忘れないと生きていくのが辛い。

そういった「記憶の作用」そのものを表現しているアーティストがいます。


名前は Kemang Wa Lehulere

ケマン・ワ・レフレア(?)ですかね。

1984年に南アフリカで生まれたアーティストです。


本日の1品は「The grave step」(墓地の足あと)です。

 

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犬の置物と譜面台が並び、後ろには、黒板にチョークで描かれた壁画があります。

 

チョーク。

これポイント。

消えちゃうんです。

実際に起こったことを、チョークという脆い素材で描いています。

記憶の脆さや、編集された痕跡をあらわします。

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犬たちは、音楽のリハーサル中。

破壊された犬のかけらが落ちた上で、もう一度記憶を振り返るための練習をしています。

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だいたいこんな感じ。


うん。

かっこいい。