1日1品
ストレートに見えて、ギュンギュンに曲がるスライダー。 中国人の現代アーティストが国際的なアートの舞台に出てきたのはここ15年ぐらいのことかなぁと思います。 それまでにもポツポツはいましたが、今のようにどこのギャラリーでも中国人アーティストを大…
空芯菜ってアサガオみたいな花を咲かせるんですね。 ぜんぜん知りませんでした。 1970年からはじまったカンボジア内戦時に、食糧危機におちいった人々は、一年中収穫ができる「ヨウサイ(空芯菜)」を主食で食べていたそうです。 クメール・ルージュが支配す…
ディストピア思想。 なんでかはわかりませんが、人類は文明を築いてからずっと、「もうすぐ滅んでしまうのでは恐怖」にかられているようです。 で、今回、トランプさんが当選したら、このディストピア思想に拍車がかかって、一部の人たちは「これで世界は滅…
アメリカって……。 なんなんだろう。 今日、アメリカの大統領選挙があり、ドナルド・トランプさんが当選しました。 うん。 まぁ、あれやな。 これ自体は、どっちでもよくて、トランプさんに頑張ってもらうしかないということです。 彼の政治家としての力は、…
キャッ!! 「春画」というジャンルがあります。 江戸時代のエロ本ですね。 まったく関係ないですが、エロ本を「えろほん」と読むか「えろぼん」と読むかで大論争になったことがあります。 春画は、ここ最近大人気。 伝統的なジャポニズムを感じさせながらも…
ビッグデータ型アーティスト。 本日は R. Luke DuBois(R・ルーク・デュボイ)さん。 1975年生まれの、のっぺりした顔を持つアーティストです。 初期はコンピューターで音楽をつくる最先端系ミュージックを大学で学び、卒業後は講師として教えていました。 …
友達としゃべっていたら、フランソワ・ポンポンの話になりました。 薄暗いカフェの中で、 「ポンポンは最高」 「パリの美術館に何万点とある作品の中でも、オルセーの「白熊」が1番いい」 「ポンポンがいてくれたから今がある」 「すべての善良なものを集め…
サウンド・インスタレーションという美術のジャンルがあります。 音楽、といえば音楽なんだけど、ちょっと違うのかな。 私的には、映画と映像作品の違いぐらいの感じ。 まぁ、ジャンルなんてものはどうでもよくて。 美術は「これこそ美術!」みたいなルール…
偶像崇拝が禁止されたら、なにを拝めばいいのでしょう。 Idris Khan(イドリス・カーン)はイスラム教徒のアーティストです。 生まれはイギリスですが、両親がパキスタン人で敬虔なイスラム教徒のため、彼も自動的にイスラム教徒となりました。 とはいえ、彼…
記憶って儚い。 起こったことは一定の時間が経つと忘れられます。 そういった、記憶が消えるってことの、寂しさだったり、反対に救い。 忘れてはいけない。 でも、忘れないと生きていくのが辛い。 そういった「記憶の作用」そのものを表現しているアーティス…
顔はこわいが、思考はかわいい。 現代美術のわかりにくさのひとつに、作品がシンプルすぎることがあります。 線を引いただけとか、何かを持ってきておいただけとか。 反面、日本の義務教育では、成果よりも費やした時間が評価の対象となっており、コンパクト…
この禿げたおじさん。 名前は Jim Hodges(ジム・ホッジズ)。 アーティストです。 1957年にアメリカで生まれ、以降ニューヨークを拠点に活動してきました。 い、以上。 彼については、生まれも育ちも一般的ですし、アーティストだということをのぞけばそこ…
ぜんぜん知らんかった。 ノルウェーの織物について、なにか知っていますか? 私、ぜんぜん知りませんでした。 Sissel Blystad(シセル・ブライステッド)さん。 彼女は、1944年にノルウェーのオスロで生まれました。 1970年から、テキスタイル(織物と染物)…
ディティールがわからなくなるほどの黒。 Kerry James Marshall(ケリー・ジェームス・マーシャル)の絵は、とても「平面的」です。 平面的って、変な言葉ですよね。 ペラペラな紙や、布に描いている絵なんだからあたりまえですよね。 でも、絵の中にも、立…
惚れ惚れするわ。 Zanele Muholi(ゼイル・ミュホリ)は南アフリカの写真家です。 彼女はレズビアンの黒人女性を被写体に写真を撮っています。 LGBTという言葉がいろいろなところで聞かれるようになってしばらくたちます。 10年ほど前に比べると、性的マイノ…
軍人にしか見えないアーティスト(平和主義者) 数百年後の市民たちが、今の時代をふりかえったときには、たぶんこんな風に表現されると思います。 2000年初頭は、テクノロジーのカンブリア爆発と呼ぶにふさわしい。 通信インフラが世界中に行き届き、コンピ…
アーティストの社会性。 浮世離れの極地にあるのがアーティスト。だと思われているふしがあります。 ノーノーノー。 古代から、優れたアーティストは社会の中でしっかりと表現活動をおこなってきました。 もちろん中には、ゴッホやヘンリー・ダーガーなど、…
ハッピーバースデイ!! 1日遅れましたが、誕生日おめでとうございます!! 1881年の10月25日にスペインのマラガで生まれたピカソ。 ピカソ以前と以後では、美術の幅と深さが大きく変わっています。 ピカソが宇宙のように広げた「美術」という舞台のうえで、…
今日は Nina Canell(ニナ・カーネル)な気分。 何度でも言いますが、美術は、見えないものや、見えにくいものを、見えるようにする方法です。 ニナは、「エネルギー」と、「エネルギーの変化や伝達」を見えるようにしたい! と強く思いました。 なんでやろ…
フィ、フィ、フィックション!! 失礼、くしゃみです。 本日も「Power 100」にランクインしたアーティストの作品を。 彼の名は WALID RAAD(ワリッド・ラード)。 1967年にレバノンで生まれ、ニューヨークの美術大学で学び、現在もニューヨークを拠点に活動し…
人類滅亡。 恵比寿にある「東京都写真美術館」にて開催中の「杉本博司 ロスト・ヒューマン」というショーに行ってきました。 topmuseum.jp 杉本さんは、1948年に東京に生まれ、立教大学を卒業後にロサンゼルスの美術大学で写真を学び、ニューヨークを拠点に活…
アナログの境地。 引き続き「Power100」にランクインしたアーティストについてです。 昨日は、デジタル世代の申し子のようなアーティストでしたが、今日はまったく正反対のアーティストを。 彼の名は William Kentridge(ウィリアム・ケントリッジ) ランキ…
デジタルの申し子。 昨日も書いたように「Power 100」というアート業界のランキングが発表されました。 そのランキングの50位に、1982年生まれの若いアーティストが入りました。 名前は Ed Atkins(エド・アトキンス)。 ロンドンで生まれ、今もイギリスを拠…
食物連鎖の頂点へ! 「Power 100」というランキングがあります。 「ArtReview」という美術の雑誌が、アート業界全体への影響力をランキングにして発表しています。 本日、2016年のランキングが出ました。 こちら→Power 100 / ArtReview 細かくはあとでまた書…
「君の名は?」 「Dionisis Kavallieratos」 「でぃ…でぃおに…?」 「Dionisis Kavallieratos」 「ディオニシス・カバリエラトス」 「NAI」 「読みにくい名前だね。古代の人のようだ…」 本日はディオニシス・カバリエラトスです。 なぜなら、私、先日やっと…
マヤ・リンは中国系のアメリカ人です。 父親は陶芸家、母親は詩人、ついでに叔母は中国で最初の女性建築家と言われる林徽因です。 この両親は、毛沢東の実験掌握と時をおなじくして中華を離れ、アメリカのオハイオ州で暮らしはじめます。 芸術家が生きにく世…
青い芝生! 澄んだ空気! 気持ちがいいなぁ! …あれ? あそこに、なにかいるぞ?? あれは…リスちゃんかな!?!? やっぱり! リスちゃんだ! ん?? リス…ちゃん?? は? 誰だし? こんにちは。 本日は静岡県の「クレマチスの丘・ヴァンジ彫刻庭園美術館…
生きている!! 銀座の4丁目に宝石箱のようなビルが建っています。 高級ブランド「エルメス」の銀座店、「メゾン・エルメス」です。 この建物の8階はアートギャラリーになっています。 天井の高い贅沢な空間には、世界で活躍するアーティストの作品が設置さ…
ふざけてはるわ〜。 本日は、丸の内の出光美術館にて「大仙厓展 ー禅の心、ここに集う」を見てきました。 最高でした。 仙厓さんは江戸時代中期の1750年に美濃で生まれ、若い頃から寺で修行し、なかなか立派な坊さんになりました。 当時の坊さんは、仏教の教…
最先端の科学力ぅぅぅ!! リリアン・シュワルツというアーティストがいます。 1927年にアメリカで生まれ、世界ではじめてコンピュータを使用したアーティストとして、美術の世界のみならず、科学の世界でも尊敬をされているアーティストです。 大恐慌の時代…